Sweet*Lover…

「綾瀬」



放課後。


帰ろうとしたあたしを、先生が呼び止めた。



「はい?」


「天宮のことなんだが…」



ギクッ。


「天宮」と聞いた瞬間、心臓がいつもより早く動いた。



「これ、届けてもらってもいいか?」



先生があたしに差し出したのは、学校便りなど、3枚のプリント。



「あ…分かりました…」



頼んだぞ、と言って先生は教室を出て行った。
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