秘密の彼氏
「竜二~。その子誰?」


多分、同じ歳くらいだろう女の子が、竜二を後ろから抱きしめて聞いてきた。


胸の谷間が丸見え!


しかも、スカートが短い!


そんなベタな事に驚きながら、私は唖然としてしまった。


「昨日言っただろ?オレが助けたって子。愛美」


「あ~、あの子なんだ。よろしく~愛美!」


「ど、どうも・・・」


目が大きく、派手な女の子だ。


背が高く、まるでモデルみたい。


明るくて、初対面とは思えないくらい人懐っこい。


「私は柚(ゆず)。よろしくね。ところでさ、愛美ってあの秀才高校なんだ?」


柚は私の制服を眺めながら、言った。

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