Bye!“Mr.student”
俺以外、誰もいない保健室。



突然、静寂を打ち破るかのように、机の上に置いていたケータイが震える音が響く。



相手は……見なくたって分かる。



間違いなくアイツ。



「まったく、最後のHR中に何やってんだか…」



フッと小さく笑みを浮かべた俺は、ベッドから起き上がると窓際に向かって歩き出した。



「卒業…か。」



そして窓ガラスにコツンと額を当て、一呼吸置いた後、カチャリとロックを外すと、一気に窓を全開にした。

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