風になれ
そんなスランプ気味になった私を
救ってくれたのが優子。

「ウチ、野風を全力で支える!」

優子とペアになってから初試合の時、
そう言ってくれたのがとても嬉しくて
ずっと優子とやっていこうって思った。
センパイペアとも何度か試合して
その度に勝ってしまっていたのも
嫌われた一因かもしれない。
…でも、なんで私だけ!!

とにもかくにも
優子と一緒に成長していった私は
いつからかテニスにおいては
運動オンチのレッテルが
はがれていたのだった。
< 125 / 168 >

この作品をシェア

pagetop