年賀状の差出人
是非。
たった一言の手紙を出した。
数日後、俺は彼女と会う約束をした。
メールアドレスや電話番号なども書いていない手紙のやりとり。
日曜日、12時に○○カフェで。
彼女からの一言だけの手紙が来た。
住所からして、俺の住む場所と彼女の住む場所はそう遠くはなかった。
だいたい1時間30分ってところだろう。
“日曜日、12時に○○カフェで。”
俺は遠足に行く子供みたいにわくわく、そして少し胸がドキドキと脈を打っていた。
“花峰美鈴”
どんな人なんだろう?
そう考えると、夜も眠れなかった。
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