神の承諾~純愛~

計画推理

季節は秋。もう最近は毎週末、模試づくめになっていた。

俺は、どうやって泉さんを助けるか。
模試を早々に解いて考えにふけっていた。

突然、助けたとして あなた誰?ストーカー!?
が、オチだろうからな。


だが、あのスロープの下で待ち伏せる他には、
事前に泉さんに接触するか
危険を知らせるかだが、
やはり、全ての手は打つべきだろう。

検査入院という事は、前日には病院に入っている
さらに事故の起こった東棟二階近辺の病室の可能性が高い。

そこに手紙、あるいは何らかの方法で危険をあらかじめ知らせておき、その上でスロープ下で待機すれば二重に保険をかけられる。スロープにもペンキ塗りたてにでもしておけばさらに安全性は高くなる。




助かればそれでいい。自分がストーカー扱いされようが、ずっと、ファンだ。


救うんだ。絶対に。


それに週刊誌というのはこういう時だけは役に立つ。
事前にマネージャーに漏らしていた言葉も出せば、警告や俺が未来から救いに来た信憑性が高まる。


人生の中で最も頭を使うこの時期は、回転も良い。

いける。




そう、手をグーに握り、自らの目標への勝利を確信した。


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