ウラコイ2 銀幕の旦那様
〈美帆目線おわり〉













翌日も撮影はあった

撮影所にはどこか気だるい
空気が漂っていた



もう7月も
終わりに近づいてきている



「はい、明日は海の撮影があるから早めに切り上げます。移動ばかりで申し訳ないけどね、皆さん頑張っていきましょう…」

海江田監督の挨拶も終わり
あたし達は準備に走る




「工藤君のお兄さん……女の子騒いでるなぁ…。やっぱり格好良いねぇ、美帆?」


「……」



美帆は昨日から暗い…
というかテンションが低い



「あたし…トイレ…すぐ戻ってくるから」


ふらふらとトイレの方に行った





「おはようございます。槌谷さん…」


工藤君のお兄さんが
にこやかに挨拶してきた



工藤君も助っ人という形で
映画のスタッフで参加する形になった


「おは…おはようございます。」



わけもなく緊張した、
工藤君からは
政治家の家だと聞いたから…



「…すいません急にきてしまって。」



「いえ…あの、」


苦笑しながらお兄さんは言う



「…俺はそんな偉い人間じゃないから。」


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