ウラコイ2 銀幕の旦那様
「女に囲まれてましたよ。神田さん…笑うと饒舌になってお喋りになるみたいで。普段のギャップの差ですかね…」




「かもね…。」







―翔太は…焦ってるみたい…。


「……あの人も、映画のくじらみたいな人っすよね。役者として優秀で、けどどこかに隙があってだらしなくて。女の人は不思議とそういう人間に惹かれる…」





グラスを揺らした
カランカランと氷の音がなる…


工藤君も彼を一応はみているんだ。




ただあんまり話さないから、
ちょっと意外かも…




「工藤君もちょっと酔ってるね。神田くんの事言うなんて珍しい…」



「彼女の友達の彼氏ですから…。ふぁあ…」




酒谷さんと黒木さんの漫才は
下ネタをちょいちょいいれていた



「お前らなぁ…不潔ですよとか言うけどなぁ~。なにも不潔じゃねぇんだよ、下ネタのどこが悪いんだよ!」



「酒谷っちゃんの言うとおーりーだ!」



「嫌れぇだ嫌れぇだとか…言って好きなんだろーが!誤魔化すんじゃぁーね~よ」







周りの女性陣は
あはははと笑っていた




「…けどあの人嫌いじゃないっすよ。槌谷さん…、」

目をこすりながら
工藤君は呟くみたいに言った





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