ウラコイ2 銀幕の旦那様


「ありがとう。」



「…はい、」





工藤君はグラスをあげながら笑った





「……あたしはまだ飲めるわよ…むにゃ…ん…」


美帆の寝ぼけた声がした。



























2、30分したら役者の人も製作側の人に交じって飲んでいた





翔太君は酔っているのがすぐわかった


笑いながら
隣の役者の話しを聞いてる…





「……、」







翔太は 周もだけど

父親がいないから不幸だって
思いはさせたくなかったの…






怜一さんは
私が10才の時亡くなった
周ちゃんが9才、翔太君は7才…


私のお父さんは泣かなかった
弥生さんもしゃんとしていた



たくさんの関係者がお通夜に来た

涙を流す人…
手をあわせる人…
悔やみの言葉を言う人…


涙を見せず弥生さんは話していた



その態度をまわりの大人は
出来た奥さんだと言っていた





馬鹿な奴だな…。
本当に…なにしてんだよ
神田……






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