ウラコイ2 銀幕の旦那様
お父さんがそう言ったら
弥生さんは一瞬口を開きかけたけどとじて遺影を見ていた…
「槌谷さん、手空いてたらちょっと手伝ってくれません?美帆さんを車に連れて行きたいんで…、」
工藤君は美帆をおぶっていた
「あ、うん…。美帆の荷物持っていくね、」
「すいません…。」
美帆のハンドバッグを持って工藤君の後についていく
店の外は暗くて波の音が耳につく
「…完全に寝てるね。美帆」
「そうですね、久しぶりにお酒飲んだから…」
「仲直りできて良かったね。なんだかんだでやっぱり工藤君のこと好きだからだろうね」
工藤君は そうですかね
と言って駐車場にある車のドアを開けた
美帆を寝かせ、ハンドバッグを工藤君に渡した
「…槌谷さん。俺は美帆さんに言ったんです。美帆さんは槌谷さんを縛ってるんじゃないか…て」
「え…。」
「…美帆さん、本当に槌谷さんを心配していて、ほら槌谷さんが櫻屋に閉じ込められた時。…つい口をついて出たんです。」
あたしはあんたの事みててあげる
あんたが幸せになるまで…
「…工藤君。」
「…誰が悪いってわけじゃないんです。けどやっぱり俺は、美帆さんに『一番に想われたい』と思った。…だから彼女に悩んで悩んで結論を出してもらったんです…。」