ウラコイ2 銀幕の旦那様



<翔太目線>







撮影はいつも
通りに進んでいる






昨日…岩井さんに言った
みちるさんとの事






出来ればばらしたく
なかったけど…仕方ない





あの人も言わないと
どこまでも追ってくるタイプだ








「神田ぁ。」




「おぅ…市村。」





市村勘太郎は…
あちぃと言いながら近くに来た



「…さっき噛みそうだったぜ、」



ふんと得意気に笑った





撮影初めはあまり
仲が良くなく言い合いしたが



話したらなんて事ない
ちょっと生意気な男で






だんだん話すようになってきた



「ちょっと色々…気を付けるよ。」





「別に。仕事はしてんだしいいんじゃねぇの…」




「……。」



スタジオからは
喧騒が裏まで響く…



「…あぁさっき一条さんに居場所聞かれて…知らないて言っといたけど…良かったか」



「あぁ…。ありがとう、」




市村は あぁーと伸びをした


「この色男が、あの子一応ヒロインだろ。優しくした方がいいんじゃねぇのか」



神田さんギブアンド
テイクて知ってます…







神田さんがあたしに
キスしてくれたら考えます…





< 97 / 600 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop