月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐
『堪忍!!
堪忍やって!!
俺はただ…!!』
仁は上に置かれた足を除けようと必死にもがく
『ただ…何?』
『言い訳なんておこがましい、死にたいか??』
仁は渋い顔をした後、はっと何かを思いついたような表情をしてウァルドたちに振り返る
『あっ…あー!!!!
主題っ、主題忘れてへん?
こないなこと話とったんちゃうやろ!
なっ、な?』
仁は必死に話題を変えようと、無理矢理笑顔をつくる
『話そらそうなんて、往生際悪い。』
そうグレネディアが呟き、仁を踏む足に更に力をいれた
『いたっ、いだだだだ…!!!?
堪忍っ、堪忍やて!!??』
「ふっ二人とも…、そのへんに…。」
『ちっ…。』
私が声をかけるとウァルドは一瞬、私の顔をちらりと見て、舌打ちをつき、そっと仁から足を放す
それをみてグレネディアも『仕方ない。』と呟いて足をはなしたのだった