霄月
霄月
霄翔ぶペンギン
『どうして僕は飛べないの?』ペンギンは思います。どうしてソラを自由に飛べる鳥たちと同じ仲間なのに違うの?と。
そこにカモメがやってきてこう諭します。
『そんなことはないんだ。』
ペンギンは疑問に思います。こんな小さな手ではばたけるはずがないよと。
『私たち鳥はソラを自由に飛んでいるね。だけど泳げはしないんだよ。私たちはときどき逆さまになって飛んでみるんだ。そうしたらね、思うことがあるんだよ。』
『なんて思うの?』ペンギンは尋ねます。
『太陽と月がソラにはあるよね。太陽と月から見たら、海はソラに見えるんじゃないかなって。太陽と月から見たら私たちは飛んでいなくて君たちが自由に飛んでいるんじゃないのかなって。』
『僕達は飛んでるの?』
『そうさ。こんなにキラキラ光って綺麗な碧い霄をね。』
ペンギンはとても嬉しく思いました。
カモメにお礼を言って碧い霄へ飛び立ちます。
太陽と月に魅せるようにどこまでもどこまでも、自由に羽根を広げ、飛んでいきました。
そこにカモメがやってきてこう諭します。
『そんなことはないんだ。』
ペンギンは疑問に思います。こんな小さな手ではばたけるはずがないよと。
『私たち鳥はソラを自由に飛んでいるね。だけど泳げはしないんだよ。私たちはときどき逆さまになって飛んでみるんだ。そうしたらね、思うことがあるんだよ。』
『なんて思うの?』ペンギンは尋ねます。
『太陽と月がソラにはあるよね。太陽と月から見たら、海はソラに見えるんじゃないかなって。太陽と月から見たら私たちは飛んでいなくて君たちが自由に飛んでいるんじゃないのかなって。』
『僕達は飛んでるの?』
『そうさ。こんなにキラキラ光って綺麗な碧い霄をね。』
ペンギンはとても嬉しく思いました。
カモメにお礼を言って碧い霄へ飛び立ちます。
太陽と月に魅せるようにどこまでもどこまでも、自由に羽根を広げ、飛んでいきました。