《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
「爽介、こっちの生地は
あがったぞ。

クーベルチュールの用意は
済んでるか?」



「出来てるよ。

そこに入れてある!」



砂糖とバターの甘い匂いと
共に、熱気が厨房中に充満
してる。



あたし達は遠慮なくそこに
突き進んで、



「オーダー取りに来ました!」



「ハイ、ヨロシク。

ジェラートがデコ
されてるの、大至急ね」



グラシエらしい一言を
添える雫にあたしは強気な
笑みを浮かべつつ、



「今さらそんなの言われ
なくてもわかってるわよ」



そう言うと、慣れた
手つきで何枚ものお皿を
腕に乗せた。
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