近くて遠い君へ


ミナちゃんは椅子から降りる。


「意地悪ばっかり。

スミくん、おもしろがってるだけでしょ…

きゃっ…」


「だったら


だったら何で待ってた?」


手首を掴むと壁へ押し付ける。


「いた…。」


「俺、本気だよ。

分かってるでしょ?」


掴んでいた手を離すと、そのまま髪を触る。


「ひでえよな。

意地悪なのはミナちゃんじゃないの。

俺に何言わせたいワケ。」


ストレートの髪を耳にかける。

ぐっと距離を詰め

「そんなに好きって言ってほしいの?」

甘く耳元で。

「ち、ちがっ…、」
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