近くて遠い君へ

30分経っても降りてこない岡崎。


何度も時計と入口を交互に見ていると、

「言っとくけどな、お前はもっと時間かかってるからな。

上がったら1時間は下りてこないぞ。」


指名のお客さんを終えた店長が俺の行動を見てそう言った。

「…何、してるんすかね、岡崎。」

店長は大きくため息をつくと、


「バカ、仕事だろうよ。」


「そうっすよね、

…そうっすよね」

うなだれる俺。

見兼ねた店長は再び大きな溜息をつくと、

「岡崎の名誉の為に見てこいよ。

ただし、

5分だぞ。」

店長の言葉に俺はすぐさま階段を昇る。
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