嘘とビターとブラックコーヒー 【短編】
私と夜錐先輩の係は、当日の流れや係の配置等を示したしおり作りだ。
この膨大な作業に2人なんて少なすぎると思ったけど、私たちがするのはタイピングの仕事だけらしい。
司会進行について考える係や、代表生徒を決めてアポを取りに行く係。
なんでも先輩の考えは少人数行動派らしく、どんなに多くても4人までの係しかなかった。
花寐先輩は、フラワーシャワーやアーチの飾り付けについて考える係。
決められた飾り付けを作る係も存在するため、大急ぎで案を書き出している先輩の姿が映った。
……楽しそうだな、花寐先輩。
「山本さん」
『へあいっ!?』
変な声でたー!!
相変わらず夜錐先輩はそんなことを気にも留めず、静かに席を立った。
「タイムスケジュール等、当日のおおまかな流れを決めてくる。俺は委員長だから、参加しなければいけない」
『あ、はい!わかりました!』
5つくらいの係の人たちと一緒に、夜錐先輩は隣にある小会議室に入っていった。