心の薔薇.

「…では、一つお伺いします。…あなたは足を怪我されていましたよね…?こちらの世界にきても、病気や重傷などは治りますが、軽傷の傷はそのままでいいという決まりがあるのです。けれど、あなたは今無傷だ。違いますか…?」

「…確かに…。いや…けど…。」

「あなたは、回復力と勇気が誰よりもずば抜けていた。人間とは思えない程に。それと…誰よりも強い武器を持っている。」

「は?そーいわれてもさ…なんで、会ったこともねーのに、わかんだよ。つか、そんなの持ってねーよ…」

「僕たちの目は特別なのです。人が持っている力がどれだけなのか、その力はなんの力なのかが、見ただけでわかるのです。僕たちはいつもあなたのことを、カメラごしでみていました。」

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