虹色サイダー
・・・・えっと、
「最後から2番目の莉音ちゃんはこっちね!」
「あ、はい!」
そうです、最後から二番目。
一番は最後は・・・・
「悠斗君寝ないの!」
・・・・・悠斗でした。
そう、私は、悠斗にバトンを渡さなければならない。
そして、こけないかな・・・・とか、
私、足遅いからなーとか・・・・
いっぱい考えてしまう。
「莉音ちゃん?」
私が黙ったままなので心配した沙羅ちゃん。
「えへ・・・。何かぼーっとしてた!」
そう言うとにっこり笑って沙羅ちゃんは
「そっか~。」
と、言った。
「じゃあ、練習開始するわよ!」
みっちゃんの声がグランドに響く。
そして、
「スタート!」
の声と共に一番の大貴君が走りだした。