いつまでも君を見ている
そんな沈黙を破ったのは七海だった。

「……明日も、誰も来れないらしいから、俺が手伝うよ。退院の」

私はびっくりしてなさなくない顔をしてるだろう。

だって、こんなこと、言われるなんて思わなかったんだもん。

「……ありがと」

……さりげなく、優しいのかな。

「………車も、手配しとく」

「ど、どうも……」

ぼんぼんめ。
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