いつまでも君を見ている
笑った……?

「退院してから、全然笑って無かったんだぞ」

嘘………。

全然意識してなかった。

いつも通りにしてたのに?

笑って無かった?

「この無自覚…!」

私が首を傾げたり、していたのでそう思ったのだろう。

伊勢谷は私の頬を引っ張ってきた。

「鈍感!!」

「い、いひゃい……」

「無自覚!」

酷くない?

そんなに言わなくても…。

「痛いよ、伊勢谷…」

やっと伊勢谷が解放してくれた。

パッと伊勢谷を見ると、顔を赤くしていた。

「…どうしたの…?」

「〜〜!!この無自覚!!」

何回目ですか。

[無自覚]って……。

「いい加減やめてよ!なに?無自覚って!!」

「自分に聞け!!!」
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