いつまでも君を見ている
ジャージ、教室に戻しに行こ。

……廊下通るより中庭通った方が近道かな。

私はそのまま中庭に行こうとする。

中庭ってよくサボってる人がいるからそーっと行かないとな……。

めんどくさ。

「あ、の……好き、です……」

すぐそばから声が聞こえる。

告白?!

すぐに木の花壇に隠れる。

よーく見ると歩いて行こうとしている方に人影がある。

男子は背を向いていて誰かわかんないけど、女子は……2組の、岡本さん?

大人しそうな人が告白なんて……。

意外だ。

告白なんてしないタイプだと思っていた。

そんな事を思っていると岡本さんが男子生徒を見向きもせずこちらに走ってくる。

やばっ!
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