ため息に、哀
俺たち男子部の一年生は、背後で監視する柏木先輩の視線に震えながら室内の飾り付けをしていく。
「机はコの字型、椅子は一個だけ残してあとは隣の部屋に運んでね」
肉体労働はもちろん男。
女子の部員は楽しそうに黒板にお絵かきをしている。
そこへ、二年生の先輩たちがコンビニの袋を抱えて入ってきた。
「ちょっと隼人、遅い!」
柏木先輩の声が響くと、その場にいるほとんどがビクッと肩を揺らした。
当の隼人先輩だけは、へらへらと笑いながら謝っている。
恐ろしい・・・・。
お菓子やジュースをこれでもかと買いこんできて机に並べている。
「ちょっと、後ろの方何もないじゃん。飾りいっぱいあるから、ほら早く」
自分はなにもしてないくせに横暴だ・・・・なんて顔に出したら首を絞められそうなので、素直に従う。
そんなこんなで、誕生日会の準備は進んでいった。