楽園の炎
皇后が、思い出したように二人を見た。
「そうねぇ。おそらく陛下も、あまり反対する気は、ないと思いますよ。ただ、やっぱり心配なのでしょう。わたくしも、心配ですもの」
「大丈夫ですわ。憂杏も、ちゃんとわたくしを大事にしてくれます。家事だって、教わりながらですけど、何とかこなしてますわ」
はきはきと言うナスル姫に、皇后は笑みを浮かべた。
「そうね。ナスル様のことを思えば、お城から出して差し上げるのが一番なのでしょう。憂杏さんに出会えたのも、運命としか思えませんわね。ふふ、お姫様をお城から救い出す騎士ですわね、まるで」
皇后が冗談ぽく言ったことに、ナスル姫は、きゃっと声を上げて頬を染めた。
朱夏と夕星は、「騎士だって」と小声で笑いあっているのだが。
くすくすと笑っていた朱夏は、ふと部屋の隅で苺鈴と話している葵に目を向けた。
商品の説明を聞くわけでもなく、世間話をしているようだ。
「随分仲良くなったのねぇ」
朱夏の呟きに、夕星が、ふぅん、と少し興味ありげに口角を上げる。
「葵王も、苺鈴の色気に参ったか? でも何となく、苺鈴のほうが、葵王に興味があるようだが」
ええ? と朱夏は、まじまじと二人を見た。
ただ見ただけでは、大人の色気溢れる苺鈴に比べれば、葵などまだまだ青臭い子供に見える。
が、言われてみると、確かに苺鈴のほうが楽しそうだ。
「そうねぇ。おそらく陛下も、あまり反対する気は、ないと思いますよ。ただ、やっぱり心配なのでしょう。わたくしも、心配ですもの」
「大丈夫ですわ。憂杏も、ちゃんとわたくしを大事にしてくれます。家事だって、教わりながらですけど、何とかこなしてますわ」
はきはきと言うナスル姫に、皇后は笑みを浮かべた。
「そうね。ナスル様のことを思えば、お城から出して差し上げるのが一番なのでしょう。憂杏さんに出会えたのも、運命としか思えませんわね。ふふ、お姫様をお城から救い出す騎士ですわね、まるで」
皇后が冗談ぽく言ったことに、ナスル姫は、きゃっと声を上げて頬を染めた。
朱夏と夕星は、「騎士だって」と小声で笑いあっているのだが。
くすくすと笑っていた朱夏は、ふと部屋の隅で苺鈴と話している葵に目を向けた。
商品の説明を聞くわけでもなく、世間話をしているようだ。
「随分仲良くなったのねぇ」
朱夏の呟きに、夕星が、ふぅん、と少し興味ありげに口角を上げる。
「葵王も、苺鈴の色気に参ったか? でも何となく、苺鈴のほうが、葵王に興味があるようだが」
ええ? と朱夏は、まじまじと二人を見た。
ただ見ただけでは、大人の色気溢れる苺鈴に比べれば、葵などまだまだ青臭い子供に見える。
が、言われてみると、確かに苺鈴のほうが楽しそうだ。