【短】天気神
「………そうだったか。しかし、それは後日でもいいだろう。」


「…そうですね。では後日にいたします。」

子宝神はそう言ったあと、私の耳元で

「悪い…何とか理由つけて雨を降らせなくてもいいようにしたかったんだけどな…」

と囁いた。


「いえ…ありがとうございました。」

子宝神が私を気遣ってくれたことが本当に嬉しかった。


「大神様…明日は雨に致します。」

私は大神様に頭を下げながら、承諾したことを示す。


「ふむ…。では本日の会議は終了。天気神と子宝神は残れ。他の者は解散」

大神様の一言によって、他の神々は持ち場へと戻る。
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