恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「なんつって。ここでこんなコトしてたら止まんなくなるな。

おっさん戻ってきたら面倒だし、やめといてやるよ」

『おっさん』って、タクシーの運転手さんのコトだと思う。

当麻くんはイタズラっぽい笑みを見せ、

私の背中に腕を入れて、ゆっくりと体を起こしてくれた。



……ふぅ~、焦った。

ホントに襲われるかと思ったってば。

「オレの愛情表現は、態度で示すの。わかったか?」

「……はーい」

「それと? 潤がさやを好きだって? アイツ一回シめてやらねぇとな」

「えぇっ! そんなのやめてよ?」

「オレには、近寄ってくるオンナ突っぱねろとか言うくせに、自分はしないんだな」

それを言われると辛い……。

「だって潤くんは、同じ班だったし、これまでそんな素振りもなかったし」

「言い訳すんなって。ま、潤のアホタレに、さやを奪われるとか、ありえね~から。

……な、そうだろ?」



――ドキッ!

当麻くんは唇を近づけてきて、ジッと見つめてくる。

そうだよ。

当麻くん以外のひとに魅かれるなんて……ありえないから。

それは私もわかってる。


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