恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
ジッと見てると、悠馬くんが体ごとコッチを向いた。

「……なに?」

「えっ。あ……顔に、ご飯粒ついてるよ」

となりに座ってるからか、やたらと距離が近い。

昨日のやり取りを思い出し、警戒してしまう。



「マジで。どこ?」

悠馬くんは挑発的な視線を向けるでもなく、なんだか無防備な感じで

顔を軽く突きだしてくる。

「……ココに」

唇の左端にそっと指を近付けると、

悠馬くんは突然、自分の舌でお米を舐めた。

ひっ……!!

もうちょっとで指にあたる所だったんだけど!?

思わず手を引っ込めると、悠馬くんはいつもの表情になっていた。



「バカじゃね? なにドキドキしてんの」

う……うわぁ、ワザとだ!

絶対ワザとだーっ!!

やっ……やっぱり、ムカツク。



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