恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「ドキドキなんか、してナイしっ!」

「顔真っ赤じゃん。さてと、オレも用意してくっかな~。

今日当麻先輩いねーし、後片付けしといて? んじゃ」

悠馬くんは自分用に焼いてた卵焼きを2、3個一気に口の中に放り込むと

席を立ってキッチンを出て行った。



もぅっ、なんなの~!?

後片付けするのはいいとして……

いつも当麻くんがいるから全部やってたんだ?

当麻くんがいる前でだけ、かなりイイコぶってるんだよね、悠馬くんって。

こんな性格だって、裏の顔を当麻くんは知らないんだ、きっと。

だからあんなに悠馬くんを信用してて……。



――バタンッ!!

あれ?

玄関から音がして、こっちに歩いてくる足音がする。

「おはよ、やっと起きた?」

「当麻くん!? あれっ、出かけたんじゃ……」

誰かと思えば、キッチンに現れたのは当麻くんだった。



髪もちゃんとセットしてるし、制服も着てて。

でも少しだけ息を切らしてる。


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