恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「じゃ、ついて来る?」

ちょっと待った! 当麻くん、どういうこと?

「行くーっ!!」

もちろん、キララちゃんはすっごく嬉しそうな顔をして、当麻くんに飛び付いた。

「ウチのオーナー、大のオンナ嫌いでさ。怒鳴るし、怖いし……あ、たまに暴力ふるうかも。

大丈夫だよな、キララなら」

「えっ……だ、大丈夫だよ。いざとなったら、当麻様が助けてくれる」

当麻くん、なに言っちゃってんの!?

オーナーって、片田さんのことだよね。

イカツイし、無愛想だし、強面だから確かに狂暴に見えるけど……

しゃべったら気さくでイイひとなはず。

キララちゃんに、大ウソついてるよ。

「まさか。オレ、自分がかわいーから。

キララが目の前でボコられてても、助けねぇな」

「えぇっ!? 当麻様、ヒドイ!」

「だろー。だから、そんなヤツ、やめといた方がいーぜ。

じゃ、バイト行ってくるな。さや、またあとで」

当麻くんは、私に軽く目で合図すると、

そのまま私たちに背を向け、来た道を戻って行った。


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