恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「ふーん……」

「このまま高校出ても、やることナイつってたし、料理好きなら突き詰めればいーのになって思う」

「当麻くんがそんな心配しなくても……」

「まーな。けど、してやりたい」

当麻くんは、フッと笑うとフォークに差したリンゴを、私の口に突っ込んできた。




「……ウマイ?」

「うん」

「オレ、リンゴ剥けねーし。悠馬のおかげ」

「だったら私が……」

「さっきさ。悠馬、言ってたぜ。『ウサギにしたら、さやさんどんな顔すっかな』って」

「……えっ?」

「朝飯もさ、さやが『おいしい』って言うと、『嬉しー』って」




……うわ、なにそれ。

それって当麻くんにコビッてるの?

それとも……。

「悠馬は、自分が作ったモンでひとが喜ぶのが好きなんだよな。

そーいうところで、幸せ感じてるみてぇ。なんかかわいくね?」

かわいい……。

けど、私の前でかわいくナイのはどうして!?



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