恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
気になって、廊下へそっと出てみると。

「あのオンナ、フざけすぎ」

悠馬くんが吐き捨てるように文句言ってる。

『あのオンナ』って、誰?




「おぅ、さや。今の話……聞いてたか?」

当麻くんが不機嫌そうに呟く。

「ううん、なんにも……」

「ならいい。悠馬、その話確かなんだろーな」

「マジっすよ。ウソだと思うんならさっきメールで送ったブログ見て下さいよ」

ブログ?

当麻くんはケータイを取りだし、マジマジと見ている。

覗きこもうとしたら、当麻くんに阻止された。




「さやは首突っ込むな」

「えーっ、見たいよ。誰が書いたブログなの?」

聞いてみるけど、当麻くんは質問には答えず、ケータイをなおした。

もうっ、教えてくれたっていーのに。

「行くぞ」

当麻くんは私の腕を取り、そのままろう下を歩きだした。

残された悠馬くんを振り返ると……

面白くなさそうにして、壁に寄っかかっていた。





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