恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「普通なら半年待ちの外科医を紹介したのもワシだ。爺さんの命が今あるのは、ワシのおかげ。

当麻の大好きな爺さんを救ったのは、ワシだ。どうだ、わかったか?」

ニヤニヤしながら言うお父さんを見て、当麻くんは言葉も出ない様子。

「…………」




「ついでに言うとな。爺さんの店があった土地……あの周辺は、ウチの会社がとっくに買い占めてるからな」

えぇっ! そうだったの!?

当麻くんも、突然の告白に驚愕の表情を浮かべている。

「マジか」

「お前が必死になって働こうとしてた理由も、片田から全部聞いてる。

将来、返せるぐらい稼げるようになって、お前の手でワシから取り返せ。

ま、グウタラ息子にそんな根性があるとは思えんがな。ハハハッ!」

挑発するように言うんだけど、端から見てると、

どうも当麻くんをワザとあおってるようにしか見えない。




「おー、やってやろーじゃん。すぐだぜ。親父なんかすぐに社長の座から蹴落としてやる」

「せいぜい頑張れよ」

当麻くんのお父さんは満足そうな笑みを浮かべていた。


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