恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
悠馬くんは、私の耳に顔を近付け、耳打ちしてきた。

「当麻先輩、停学になる予定だったのになー。

あの先生、甘すぎだっつの」




停学!?

「ちょっ……。それって」

「ハハッ。オレの灰皿目撃した事あるし、さやさんにはバレてるよね」

私から体を離し、余裕たっぷりの笑みで見下ろしてくる。

『オレの灰皿』って……。

やっぱり、空き教室のタバコは、悠馬くんの仕業だったんだ?




「最っ低……。そんなコトしていいと思ってる?」

「いいか悪いかじゃねぇんだよな。

オレがしたいか、そうじゃナイか、なんだけど?」

……はぁ?

なんなの、コイツ。

「当麻くんに言っ……」

ろう下に出ようとしたら、悠馬くんに足を引っかけられ、

そのまま、口を塞がれた。



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