モテ彼×ブキヨウ彼女


「……へ?」


まさかそんな質問をされるなんて思わなかった……。


好きじゃなくなるなんて、そんなことあり得ない。


むしろ……どんどん好きが強くなっていくのに……。


でも、神崎君はとても不安そうな瞳であたしを見つめる。


おんなじだね。


あたしが不安だったように、神崎君も不安だったんだ。


「違うよ神崎君。あのね――……」



――あたしが勝手に勘違いしていたことを話すと、神崎君はホッとしたような表情になった。


そして、あたしの大好きな笑顔を見せる。


「円香らしいな。

母さんを浮気相手と間違えるなんて。

ま、あの人歳よりだいぶ若く見えるし。
小春ちゃんって呼ばないと雷が落ちるから」


――そっか。

だからケータイにも‘小春ちゃん’って登録してあったんだ……。


あたしってばホントに何悩んでたんだろ?





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