モテ彼×ブキヨウ彼女



今度は、問題にするまでもない。


本日2度目。


耳を塞ぎたくなるほどの奇声をあげた、あたし。



なぜなら、神崎君に手を放された瞬間、


いきなり力が抜けて、視界が変わったから。



神崎君が怪獣のように大きくなり、


あたしはそれを見上げる形になった。


そして、それと同時に感じたのは、



お尻に走った、鈍い痛み。


つまり、尻餅。




「いったぁ〜」


あたしは、片目を瞑りながら、お尻をさする。


自転車置き場に敷き詰められた小石の角。


いくらお尻が柔らかくても、これはちょっと痛い。



でも、もっとヒドイのは、


あたしの目の前で、お腹を抱えながら笑っている人物。



神崎大二郎。





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