モテ彼×ブキヨウ彼女
―――そんなこんなで、現在に至っている。
あたしは、ボールのように目を真ん丸にしながら、もう一度、今の状況を確認した。
今、目の前にいるのは…
確かにあの神崎大二郎君。
この人が仮面を被っていない限り、それは間違いじゃないし、妄想でもない。
周りにいる人たちだって、動物園みたいに、あたしたちの様子を見物している。
じゃあ…
今の言葉は?
「あの…今、あたしのこと好きって言いました?」
あたしの中で、これは、ほぼ妄想だろうという結論が出ている
はず…だったのに…。
「はい、言いました」
「……」
どうやら、外れていたようだ。
それなら、もしかして―――