Hello my sheep
段々、いきなり連れてこられたことや、なりゆきで1限の授業を欠席する羽目になったことなんかに気を取られていた思考が落ち着いてくると、ある違和感に気が付いた。
私の腰に巻きつく彼の腕の片方が、じかに腰に触れている。
「…へ…」
うっかり出そうになった声を飲み込む。
「ん?なんか言った?曲谷さん」
「ぁ、ぃ、言ってないでぇすっ」
カーテン越しに問われて返事をしながらどかそうと手を添えてみるけど、締め付けてるわけじゃないのに醍君の腕は動かない。
これ、誰かに気付かれたら相当に恥ずかしい気がするんだけどなぁ。私が。
体温が低いから気付くのが遅れたみたい。
外れないんだから早いも遅いもないんだけど。
瀬古先生に聞こえないように、こっそり溜め息をついた。
しているのかしていないのかもわからない静かな寝息を立てている醍君に目を落として、そっとその少しちぢれた髪に指を通してみる。
指先には、温度の感じられないわずかな弾力。
醍君ってどんな人なんだろう?
私はほとんど起きてる時の彼と話せてないから、全然交流がない訳じゃないのに彼の情報をほとんど持ってない。
よく笑う人ではないみたい。
あとは自分が名前を知らない人に自分の名前を呼ばれるのが嫌いらしい。
いまだにちょっと信じられない感じがするけど、不眠症体質。
母子家庭で、お母さんが海外でのお仕事をしてるからほぼ独り暮らしみたいな状態でよくさっちゃんのお家でご飯を食べてるっていうのと、芸術家肌っていうのかな、いつも自分で木とか、粘土とかで立体の作品を作ったり絵を描いたりしてるっていうのをさっちゃんから聞いた。
「醍ちゃん、普段態度も目つきも悪いから、よく怖がられたりつっかかられたりしてた」
というのも、さっちゃんの談。
誤解されやすい人みたい。
現に今、私は彼の像がいまいち掴めずにいる。
ちゃんと、お話してみたいんだけどなぁ…
私の腰に巻きつく彼の腕の片方が、じかに腰に触れている。
「…へ…」
うっかり出そうになった声を飲み込む。
「ん?なんか言った?曲谷さん」
「ぁ、ぃ、言ってないでぇすっ」
カーテン越しに問われて返事をしながらどかそうと手を添えてみるけど、締め付けてるわけじゃないのに醍君の腕は動かない。
これ、誰かに気付かれたら相当に恥ずかしい気がするんだけどなぁ。私が。
体温が低いから気付くのが遅れたみたい。
外れないんだから早いも遅いもないんだけど。
瀬古先生に聞こえないように、こっそり溜め息をついた。
しているのかしていないのかもわからない静かな寝息を立てている醍君に目を落として、そっとその少しちぢれた髪に指を通してみる。
指先には、温度の感じられないわずかな弾力。
醍君ってどんな人なんだろう?
私はほとんど起きてる時の彼と話せてないから、全然交流がない訳じゃないのに彼の情報をほとんど持ってない。
よく笑う人ではないみたい。
あとは自分が名前を知らない人に自分の名前を呼ばれるのが嫌いらしい。
いまだにちょっと信じられない感じがするけど、不眠症体質。
母子家庭で、お母さんが海外でのお仕事をしてるからほぼ独り暮らしみたいな状態でよくさっちゃんのお家でご飯を食べてるっていうのと、芸術家肌っていうのかな、いつも自分で木とか、粘土とかで立体の作品を作ったり絵を描いたりしてるっていうのをさっちゃんから聞いた。
「醍ちゃん、普段態度も目つきも悪いから、よく怖がられたりつっかかられたりしてた」
というのも、さっちゃんの談。
誤解されやすい人みたい。
現に今、私は彼の像がいまいち掴めずにいる。
ちゃんと、お話してみたいんだけどなぁ…