君の隣で…
「もっととかじゃなくて!」


「もっと気持ちいいことしようか?」


健兄ちゃんは妖艶に微笑むとあたしの頬を撫でる


その親指があたしの唇をなぞる


健兄ちゃんの指が触れた所は熱をもって熱い


「健、兄ちゃん…?」


健兄ちゃんの瞳は吸い込まれそうなほど深い


「冗談だよ。
そんなマジな顔すんなって」


健兄ちゃんはそう言ってあたしから離れる


「そんな顔されると襲いたくなるんだけど?」


健兄ちゃんはまたじりじりと近づいてくる


あたしは健兄ちゃんの動きに合わせて下がる









< 13 / 36 >

この作品をシェア

pagetop