独身マン
「大変!」


トイレへいっていた春海が慌てて戻ってきた。


みんなきょとんとした顔で春海を見上げる。



「どうしたの?」


「トイレいったらね! 便器のふたが何故かあがってて、気がつかずに座ったらおしりがはまっちゃった!」


「あっはははははは!」



みんな大爆笑。



「大丈夫だったの?」


「うん、けつにひっかかって・・・」


「もぉ~、春ちゃん最高」



結局、このとき美紀子とあかねは、さえと英のことを聞きだせなかった。


しかしまだ第二ラウンド。


美紀子があらかじめ用意していたボーリングの割引券を財布から取り出した。



「じゃあさ、次はボーリングいかない?」


「行く行く行く☆」


さえは大喜び。


「よし、決まり! 行こう!」
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