年上旦那様
私は漣の温もりに包まれ、
それと同時に安心感に包まれた。
やっぱり、漣に抱きしめられるとホッとするなぁ…。
「ゆゆ、かわいすぎ。」
漣の唇が、私の耳とちょうど同じ高さにあり、まるで耳元で囁かれているようだった。
漣はあくまで自然なのに、
私の心臓……
ドキドキが止まらないよ~!
助けて~!
胸が苦しくって、何も言えないまま目を瞑った。
それに気付いた漣が心配そうな顔をした。
「どした?疲れてんのか?」
そう聞く漣に、無言で首を振る。
私、心配させてばっかり…。
嫌になるよ…。
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