Reality~切ない恋の唄~
突然、パソコンに向かっていた先生が立ち上がった。



私は慌てて背中を向け、
頭まで布団をかぶる。



先生が寝室のほうに来る気配がした。

「舞…寝たのか?」



今の私は、返事ができるような状態じゃない。

先生の顔を見たら、
もっと泣いてしまう。

布団をかぶったまま、
寝たふりをした。



「舞、ごめんな…おやすみ。」



その言葉を聞いて、
一気に涙が溢れだした。



今は…

先生の優しさが苦しい。



先生のこと
これ以上好きになりたくないのに…

簡単に諦めることなんてできない。



コントロールできない気持ちが涙になってしまう。

先生に気づかれないように、
声を殺して泣いていた。
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