俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
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あぁー!!
イライラする!!!!
あたしはアニメショップの袋を手からぶら下げたまま、家の玄関の扉を開ける。
靴を乱暴に脱ぎ捨て、大股で洗面所へと向かう。
「実來、おかえり。はやかったね。」
イライラで満ちた頭に、おっとりとした鼻にかかるような声が入ってきた。
右を向くと、お洒落な栗色の巻き髪、白のスタイルが強調されるワンピをばっちり着こなした人が立っている。
さあ、皆さんこの人誰だと思います?
お姉ちゃん?とか思ったでしょ?
あたしにはお姉ちゃんはいません……。
正解は――、
「ただいま、お母さん。」
そう、この人はあたしのお母さんです……。