恋心



同じ相手に二度もハメられるとこだった。


ハメられて…また傷つくとこだった。


せっかく癒えていたはずの傷。

それがまた開いて…


そしてそれよりももっともっと深い傷を負うとこだった。



夢から醒めたような気がした。


ここ数日の浮かれていた心。

期待しちゃってた。


先輩は変わったって。

もう前の先輩じゃないって。


疑いながらもどこかでそんな期待をしてた。


そして、いつの間にか疑いよりも期待の方が大きくなっていた。


もう男なんて信用しないと、あれほど思っていたはずなのに。


簡単に落とされるとこだった。


< 164 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop