恋心
同じ相手に二度もハメられるとこだった。
ハメられて…また傷つくとこだった。
せっかく癒えていたはずの傷。
それがまた開いて…
そしてそれよりももっともっと深い傷を負うとこだった。
夢から醒めたような気がした。
ここ数日の浮かれていた心。
期待しちゃってた。
先輩は変わったって。
もう前の先輩じゃないって。
疑いながらもどこかでそんな期待をしてた。
そして、いつの間にか疑いよりも期待の方が大きくなっていた。
もう男なんて信用しないと、あれほど思っていたはずなのに。
簡単に落とされるとこだった。