純愛ヒーロー。
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お葬式をした。
お父さんの体を何故か分からなかったけど、
燃やした。
お母さんは、
泣いていなかった。
笑顔だった。
辛い顔も見なかった。
私に見せないようにしてるのか、
たまに目の周りを腫れさせている時があった。
笑顔は顔にはりついているけれど、
母の言葉数は、
見るからに減っていた。
小学校にいったら
みんなが同情と哀れみの目でみられた。
大丈夫?と、何度同じ質問をされたことか。
何が、大丈夫なのか。
何に対しての大丈夫の問いかけなのかわからなかった。