純愛ヒーロー。
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お葬式から何日かたったあと
お母さんが大きなテディベアをだしてきた。
「・・・どうしたの?ママ」
「パパからの、お誕生日プレゼント」
「・・・え?」
「お父さんが亡くなっちゃった時にね、
これを、抱きしめていたの。
お手紙も、一緒に」
「パパが?椎乃に??」
「そうよ、
パパからのお誕生日プレゼント」
手紙をよんだ。
あまり喋らない性格だったお父さん。
手紙を書いた事もまったくなかったらしい。