純愛ヒーロー。
ここの家から高校までは
バス1本で通学している。
理由はただひとつ。
歩きたくない。
支度を終えて、
丁度いい頃合いに来たバスに乗る。
私がいつも乗るバスは、少し早めで
あまり学校の人はのってない。
いつも決まって乗っているのは
同じ学年の彼。
「おはよう。」
「あぁ、おはよう椎乃さん。」
栗原 翔くん。
同じクラスじゃないけれど
いつのまにか挨拶を交わすようになっていた。
まぁ、栗原くんは毎朝バスの中で本を読んでいるから、
喋る事はまずないのだけれど。