未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
3年になったあたし達を待っているのは、来年の大学受験。


もともとF高志望だった葵と、同じ大学に行けるなんて思ってはいないけど。


でもなにもしないでいるより、できるだけやってみたい。


少しでも近づきたくて、ガリ勉しちゃってる近頃ってわけ。



「ねぇ 葵! ここ教えて?」



参考書片手に葵を見たのに。

ごろごろってしたまま 「んー」だなんて、そっぽを向いたまま。


完全に拗ねてるな、あれは……


勉強が終わったら、例のレポートも手伝ってもらおうと思ってたんだけど。


あの様子じゃ今日はムリかな……。



仕様がないなぁ~。

隣に行ってごキゲンを伺うとするか。



「ねぇ ねぇ、あとー……これとこれと、それからここで終わりにするから。ね?」



愛想笑い……じゃなかった、とびっきりのスマイルで言ったのに。

彼から返ってきたのは 「多すぎ」 の一言。


ちぇっ。
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