another world -もうヒトツの世界-



「お久しぶりです。アヤ・・・」


アヤはものすごい殺気を放っているかのように
俺の前に立っていた。

しかし、心は恐怖で怯えているようだった。
俺にはなんとなくわかる、そんな気がした。


「なんで・・・あなたが・・・」

黒いオーラの男は
どこか笑っていた。

「アヤ、君の本当の世界はどっちなんです?」

アヤは力強く答える。

「どっちもよ!あたしにとって
どっちの世界もかけがえの無い宝物なんだから!」


どっちの世界?
この地球は1つしかないはずなのに・・・
何を言っているのだろうか。


「そうですか。いつかこの世界も終焉を告げることでしょう。
あなたの世界、『アナザーワールド』はあなたがこっちの世界に
いるときに仕掛けを施しておきました。」


「後時間で向こうの世界は、ついに私の支配下になる・・・。
ハッハッハ!!なんと楽しいことだ!」

アヤはものすごく焦っていた。


「アヤ!これは一体なんなんだよ!
教えてくれ!」

「今はそれどころじゃないの!
危ないから下がってて!」


俺は口出しすることが出来なかった。
口出しすべきではないと思ったからだ。



すると黒い男は再び話し始める。


「あなたの世界にアヤ、あなたを行かせるわけにはません。
私が相手です!」


「あたしが向こうの世界に行くのには、アンタを
倒せばいいだけよ!」


そう言葉を残し、2人は窓から飛び降り、グラウンドに場所を移した。

黒い男はアヤに向かってまた話し始めた。
「あなたにいい事を教えてあげましょう。
向こうの世界が私の支配下になります。
もってあと1時間でしょうね・・・」
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