俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
――悠由サイド――
「……」
そうだった…。
この人史上最大に口が悪かった。
「あの…最後もしかして、なんか投げました?」
『煙草の空箱』
「……」
…そして少しばかり凶暴でした。
……にしてもすごいな。
つまりプロにスカウトされたってことでしょ?
しかもそんなに売れてたんだ…。
…ってまあ、あたしもそれにちゃっかり貢献してるわけだけど。
「…あれ? ねえねえ、弱みってなあに?」
『……』
あ、やっぱりあのとき耳元で言われたあれ?
なんか相当なこと言われたの?
…いやいや、でも脅しに屈するような先輩じゃないしなぁ。
「……?」
まあ…今はいいか、そんなこと…。
「それよりどうするの? 先輩」
『どうもこうもねぇだろ』