俺様狼と子猫少女の秘密の時間③

イライラしてそれを抑えようと胸ポケットから煙草を取り出した。


「……」


ねぇし。

腹立つ。


「チッ」


不機嫌全開で舌打ちをすると、未だ地面にかじりついている馬鹿と、茂みに隠れている(つもりらしい)三人を放置して公園を出た。


「まっ、待ちたまえ! いいのか! 私はキミの弱みを握ってい…」


―スコンッ


「……いだい…」


なにが弱みだくそ野郎。

あんなもん……。


「……」


弱みでもなんでも…。


「…………チッ」


…ぜってぇやんねぇ。



「待ってくれぇ~~~!」




――
―――
――――……


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